大森でぶらパチ☆039

<  PENTAX  MX  +  FA 43mm f 1.9 Limited  >


<  PENTAX  MX  +  TOKINA AT-X 90mm f 2.5 Macro  >


注）以下の文章は上の写真と関連がございません。



岡本太郎を読み終わり、今後の写真表現について考える。

内に秘めた想いを、写真という表現手法にのせて外に出せばいいわけだが、そんなに簡単なものではない。どうしても既成概念が邪魔をする。そもそも、こんな既成概念を造ってしまったのはいつのことなのかと考えてみると、たぶん数年前、躍起になってフォトコンテストに応募していた頃のことで間違いない。例えば風景写真を撮る場合、ベルビア＋ＰＬフィルターなんていうのは暗黙の了解であるとされ、使わない者は少数であったし、入賞作品の傾向と対策なんていうのを真剣に考えたりしたものだ。今になって考えれば、傾向がつかめてしまうということは、どの作品も何らかの枠にはまったマンネリ作品であったわけだ。そういう枠にはまりきらないものも確かにあったが、傾向の枠外なので、なんでこんな写真が入選するんだ？とは思いつつ対策の蚊帳の外へと放置される。そしていつしか自分の写真をも枠にはめ、メッセージなど何もない写真になってしまったんだろう。それでも当時は、そんな写真でもたまには入選したりするものだから、対策が間違ってなかったんだ、と間違った方向にどんどん進んだわけである。

まったくもってムカつくことだ。この数年で小手先のテクニックは確かに上達したんだろうが、表現ということに関してはマイナス方向へとつき進んだわけだ。「自由に撮ればいい」「好きなようにやればいい」と急に言われてもできないのは当然の結果だ。枠にはまってないと妙に落ち着かない気がするくらいだ。沸々と湧いてくる怨念にも近い思い、これは紛れもない負のパワー、溜めずにはいられない。こういうパワーを溜めて溜めて、写真に込めて吐き出せばいいはずだ。そうだ、フォトコンに対する積年の恨み（一方的な逆恨みだけど）を込めてフォトコンに応募してやろう。そういうメッセージを込めた写真がおほろげながら頭に浮かんだ。

岡本太郎は負の力を溜めて、正の力を写真に込めた。
ブログを見て廻って気持ちよく感じる写真は、負または正の力を溜めて、正の力が込められた写真だ。自分はきっと、負の力を込めた写真になってしまうだろう。そこに自分らしさを全快で出せるような気がする。それはきっと深くて重くて不快な写真、無意識に避けて通っていた写真のはずだ。そこへ向き合ってみなければ、解決の糸口は永遠にみつからないような気がする。秋に毎年開催される、ある小さなフォトコンテスト、これをターゲットとしよう。

コメント 18

足元にも気を配りたいです♪
by loiter_about_on_the_way (2006-08-26 12:37) 

にっしぃ さん
そうしましょう。３６０度、見渡してみましょう♪
by mine (2006-08-26 15:24) 

ごめんください。
傾向と対策より自分の写真が撮れると嬉しいですよね。
ちなみに自分は水面反射を消すときぐらいしかPLフィルターを使いません。
by 湯呑み (2006-08-26 16:37) 

湯呑み さん
最近は瓦屋根の反射を取りたい時くらいしか使わないです。そもそも、持ち歩かなくなっちゃいました。
by mine (2006-08-26 20:07) 

確かにフォトコン専門誌もあるくらいだからみんなそれ見て研究しちゃいますよね。
見て入選する努力家かもいれば見ないで入選する人もいるでしょうね。
何かフォトコンって興味が無くてね、「上手い写真はこれだ！」っていうのもどうかと思う。
でも否定はしないですよ＾＾
by tm-photo (2006-08-26 20:16) 

絵画や音楽もそうなのですが、技術的なものが身についてはじめて思い通りの表現ができるのだから、悪いことではないですよ。
by (2006-08-26 21:01) 

道端の花って目を引きますよね。きっと元気ってものを感じてるんでしょうね。
by (2006-08-26 23:58) 

何か難しくて良く分からないんですが
撮りたいものを撮るだけじゃダメなんですか？
あぁそうか、私は撮りたいものがあるから
撮るんですけど
ｃｈｕｒｕさんは、写真を撮りたいから
撮るんですよね？
根本が違っておりました。
by かく (2006-08-27 02:44) 

tm-photo さん
もちろん、フォトコンを否定する気はありませんし、独創性豊かに活躍される方も大勢います。
問題は、誌面などでおこなわれるのが技術的な指導ばかりだということです。
by mine (2006-08-27 06:58) 

*sui* さん
もちろんですよ。
岡本太郎も写実的な絵も上手に描けるけど、わざわざ描かないだけなんです。
by mine (2006-08-27 06:59) 

ナチュボン さん
はかないようですが、実はたくましいヤツらですね。
by mine (2006-08-27 07:01) 

かく さん
そうだよね、写真というフォーマットに縛られすぎなのかもね。
by mine (2006-08-27 07:03) 

奥が深いですね。
by (2006-08-27 21:58) 

gon さん
悩めば悩むほど深いし、そうでなければ浅いようです。
by mine (2006-08-28 05:24) 

太郎さん、、スゴイのですね。。
by chi-ran (2006-08-28 16:43) 

ちえ さん
スゴイのですよ、太郎さん。
テレビで見た「変なおじさん」のイメージが強すぎますけど、実際は筋の通った熱い熱い真の芸術家です。
by mine (2006-08-28 17:33) 

私の知人がパソコンを習い始めました。
昨日はネットに生徒全員で挑戦したとか・・・
前日にネットを始める事を愉しそうに私に話した知人に

此方をしらせました。
生徒全員でブログを読み綺麗な写真に感動したとか。
門灯の傘のさび、そして花に全員が癒されたそうな。
知人に私が言いました。
「最近私もカキコを始めたよ、読んだ？」

「限られた時間で見るのに忙しく何処を押していいのかわからん。」
ブログの人と知り合いかと問われた。
「うん、と答えた」（笑）ほんとうに心和む時間をありがとうです。
私の太郎さんへ。
by 千寿子ママ (2006-08-31 21:11) 

千寿子ママ さん
嬉しいかぎりでございます。
ネットの向こうの皆さん、今を楽しんでますか！！
新しい世界に触れて、もっともっと楽しんでください。
ココロ癒される写真、他のブログにもたくさんありますよ。

でも、千寿子ママさん
まだまだ太郎さんには追いつけないよ。
いつかきっと、抜くけどね。
by mine (2006-08-31 23:45)