三瓶温泉・さんべ荘/大田市三瓶町 [近所の温泉巡り]
<2006年7月>
どこかのサイトでこんなコメントを読んだ。
「・・・良質な温泉の多い島根県だが、地元民は濁湯が好きではないらしい・・・」
おおむね正解だと思う。
源泉が濁湯であるところ、確かに地元民にはあまり人気がないと思う。
濾過循環の透明湯には入っても、源泉かけ流しの濁湯には入らない人、けっこう多い。
どうしてか?
・濁湯は汚い感じがする
・レジオネラ騒動とかに関する知識・情報が乏しい
そんなところが理由かな?
昔々を考えてみると・・・
たとえば三瓶温泉の共同浴場である、亀の湯。
その昔、農民の汗を流す為にわざわざ湯を引っ張ったそうだ。
いわゆる、泥落とし。
泥を落とすのが目的であって、疲れを癒すのは目的ではなかったのでは?
田畑で泥だらけになって、とりあえず泥を落として帰る。
でも家では、綺麗な(透明な)お湯で体を洗い流したいのが普通じゃない?
千原温泉の先代女将は、五体満足な健常者の入湯を頑として断ったらしい。
湯治としての温泉(=濁湯)はあくまで病人・怪我人のものだという認識。
そういう歴史背景を考えると、濁湯よりも透明湯を好むという県民性に納得できる。
そういう屁理屈をこねくり回すと、三瓶温泉・さんべ荘は実に県民性を反映して人気を得ていると感じる。
濾過循環塩素で無色透明な内湯。
菖蒲を入れて薬湯とするなどの配慮も。
近隣の高齢者福祉施設なども多く活用するので、手すりも設置されている。
この内湯にしか入らない人も、けっこう多い。
加温された源泉をかけ流しに。
加温されて炭酸は抜けてしまい、鉄分が酸化して濃褐色に変化する。
寒い季節は加温された熱い温泉がいいわけで。
五右衛門風呂、檜風呂、陶器風呂など飽きさせない仕掛けもいい。
源泉そのままかけ流し。
口に含むと炭酸がシュワシュワする。
鶴の湯の方が源泉湧き出し地点に近いが、さんべ荘の方が炭酸が強く残っている。
巨大な酒樽を2つ並べて豪勢にかけ流してくれる姿勢は立派。
いかんせん、温度が低いので夏場以外は不人気。
三瓶温泉・さんべ荘
島根県大田市三瓶町
ホームページ http://www.komachi-web.com/sanbe/
泉質 : 含土類-アルカリ食塩性炭酸泉
泉温 : 39.5度
透明よりも濁っている方が温泉らしい気分になります。
by Silvermac (2006-07-18 19:03)
源泉掛け流し、炭酸シュワシュワ、ものすごぉーくいいですなー。
by きりきりととと (2006-07-18 21:20)
SilverMac さん
各家庭では入浴剤入れて濁らせてるのに、妙な話です。
by mine (2006-07-19 09:19)
hyperbomber さん
源泉湧出地点に近くて湯温が低くないと、炭酸がとんでしまうそうです。
そうした条件の問題で、炭酸シュワシュワはかなりレアモノらしいです。
小屋原温泉がかなりの好条件、濃炭酸!
by mine (2006-07-19 09:25)
なるほど〜濁湯って昔は農民の泥落としだったんですね。
五右衛門風呂入ったことないので入ってみたいです(笑)
by RIHO-2 (2006-07-20 19:37)
RIHO-2 さん
子供の頃の我が家の風呂は五右衛門風呂でした。
要は鉄鍋なので、周囲に触れると熱くて熱くて。
焚き木をくべるのが好きで、ぼーっと炎のゆらぎをいつまでも見てました。
by mine (2006-07-20 20:00)