野梅温泉(?)/大田市五十猛町 [近所の温泉巡り]
<2006年6月>
昭和40年代の大田市近辺のヘリウム資源(いわゆる温泉)の研究文献によると、
大田市五十猛町野梅に温泉(鉱泉)が存在している。
野梅という地区は、現在の五十猛小学校のちょうど裏手にあたる場所。
さっそく行ってみた。
来たはいいけど、何の手がかりも何もない。
温泉名も、野梅温泉だったのかまったく別名だったのか、それすら不明。
近くには小さな商店があった。
店番をしていた50才前後のおばちゃんに聞いてみた。
「この辺に温泉があったらしいけど、ご存知ですか?」
「えー?聞いたことないですね。私も嫁いできた者ですから、大昔のことはちょっと・・・」
この人が知らないなら、10年20年前の話ではないな。
「・・・・・・あ!そういえば、そこのプール・・・・」
あ!!!!!!
聞いた瞬間、ピンときた。
五十猛小学校のプールといえば、年間通じて使える室内プールだ。
自分も小学校低学年の頃、水泳教室で来た覚えがある。
冬でも室内はボイラー温風でそこそこ暖かかったけど、プールは冷たかったっけ。
冷たいといっても泳げたんだから、それなりの水温があったはずだ。
ということは、温泉を利用したプールだったのか!?
「昔は、冬になると今のプール脇あたりで洗濯してたって聞いたことがあります。」
じゃあ、やっぱり!
調べてみると、五十猛小のプールは25℃前後の地下水をくみ上げて使用しているとのこと。
プールが完成したのは昭和43年。
人々の記憶から、かつて温泉があったことが忘れられても不思議はないわけだ。
更衣室の後ろから立ち上がった配管は、なぜか側溝へと延長されていた。
バルブをひねると、無色透明な水が勢いよくでた。
これが名残惜しき「野梅温泉(鉱泉)?」なのだろうか・・・???謎
野梅(にあったはずの名称不明な)温泉
島根県大田市五十猛町
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